ピアノと爪
2018年6月21日
ピアノを演奏するときは爪を短く!私も幼いころ何度も先生に注意されました。
ピアノを習い始めたばかりの子どもたちは、それほど演奏するのに邪魔だと感じません。
実際爪が長くても弾けてしまうからです。
でも、ピアノを演奏するうえでやはり爪の長さはとっても重要になります。
ではなぜ、短く切らなければいけないのか、少しお話させてください。
まず一つ目に、爪が長いと鍵盤に爪が当たりカチカチと余計な音が鳴ってしまうからです。
ピアノの音色以外の音は、意外と耳障りになりレッスンに集中できなくなってしまいます。
中には、その音が気にならないという生徒さんもいらっしゃいますが、
コンサートホールでの演奏の場合、響くようになっていますので、発表しているお友だちの演奏を聴こうとしても、カチカチという音に意識がいってしまい、結果的に耳障りな演奏に聞こえてしまいます。
レッスンの中でわざとカチカチする音をたててピアノの音色を聞かせるとどの生徒さんもわかってくれます。
二つ目に、指が滑ってしまい正しい指の形で弾けなくなってしまうからです。
ピアノの鍵盤は、白鍵と黒鍵がありますが、特に黒鍵を弾くときなどに爪が長いと指がすべり、白鍵に落ちてしまったりとミスタッチにつながります。
また、爪が当たらないように弾こうとすると指が伸びてしまい、正しい指の形が保てないので、肩や手首などに変な力が入り楽譜に書いてある指示をうまく表現できなくなってしまいます。
箸の持ち方や、鉛筆の持ち方など正しい持ち方があるように、ピアノにも正しい指・手の形があります。そのように演奏できれば、ステキな音色で演奏ができます。
三つ目は、私も幼いころ経験しましたが、鍵盤と鍵盤の隙間に爪がひっかかってしまい、爪が割れてしまったり、はがれてしまうからです。
子どもの爪は大人と違いやわらかいのでとても傷つきやすく危険です。
私の場合は、ひどい深爪状態になり出血するほどでした。割れたときはもちろんのこと、しばらく痛みが邪魔をしてピアノを弾くことができませんでした。
はのん音楽教室では、生徒さんひとりひとりが技術的にも上達できるよう、引き続き声をかけていきますのでよろしくお願いいたします。